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   「美しき日々・・~それから・・~Beautiful days」28

当初、立食でビュッフェ形式に準備されていたパーティーだったが、会長が車椅子だということで円形テーブルのフルコース形式に変更になっていた。
業界関係や美術協会の招待者が、ケイン・クラウディオと同じテーブルにいたのだが、チャン・ヒョヌクの計らいで、ミヒャンとヨンスを同じテーブルにしてもらった。
「おじ様、私のお母様よ。」
「はじめまして、キム・ヨンスといいます。
 ミヒャンが、お昼に公園で、お人形の靴を池に落としたのをひろってくださったそうで、
ありがとうございます。
会長様だとは存じ上げずに、失礼いたしました。」
「いや、いいんですよ・・・。
 体調が優れないそうだが、今日は大丈夫ですか?」
「はい・・・。ご心配くださってありがとうございます。
 ミヒャンが生まれますときにも、たくさんのご援助をありがとうございました。
 たいへん助かりました。」
「また、なにか困ったときには、なんでも言ってください。力になりますよ。」
目の前の食事にも手を付けることなく、ケイン会長はヨンスをまぶしく見つめていた。
「ヨンスさんは、歌は好きですか?」
「え・・いえ、あまり歌いません。」
「でも、私には良く歌ってくれるわ・・・。
 それに、絵が上手なのよ。絵の先生になればいいのに。」
キョンファは歌が好きな女性だった。
ベッドに休んでいるときも、常に聖歌を歌っていた。
絵が好きだというのは、私に似たのだろうか。
オードブルとワインを少しいただいたところで、ヨンスは吐き気とめまいを感じた。
「・・・失礼します・・。ママは、お手洗いにいますから・・・。」
ミヒャンに低い声でそう話すと、ドレスのすそを持ちながら、足早に会場を出た。
全身のだるさと激しいめまい・・・少量の嘔吐物・・・。
しばらく、洗面所から出られないでいた。

「幼稚園は、楽しいかい?」
「ええ!毎日楽しいわよ。時々いたずらをしたら、園長先生に厳しく怒られるけど。」
「どんないたずらをしたんだい?」
「う~ん、そうね。秋の遠足で果樹園に行ったの。ママが行けなかったから、
その日はパパがついてきたのよ。
一緒に、なし狩りをしたの。
でも、果樹園のとなりにブタ小屋があって、そのブタが果樹園にたくさん来ていたの。
 ブタのお尻がとても可愛くて、思わず側にあった棒で、ブタのお尻をブスッて・・・。
 するとね、ギィ~~~という大きな声を出して、ブタがみんな逃げちゃうの!
 果樹園のおじさんもブタ小屋のおじさんも大慌てで、ブタを追いかけたの。
 その後、私とパパは園長先生によばれて、たくさんお説教されたの。」
ジェスチャーを交えて楽しそうに話すミヒャンは、とても可愛い。
「それは、園長先生もパパも怒るだろうね。」
「でもね、ママは笑っていたわ。
 きっと、おじ様も、そこにブタがいて側に棒があったら、お尻に刺してみたくなるわよ。」
好奇心が旺盛なのは、きっとミンチョルの血筋かもしれないが、話すしぐさはヨンスそのものだ。ヨンスの5歳の頃もこうだったのだろうか。

ヨンスは洗面所から出ると、しばらく廊下のソファに腰掛けていた。
顔色が悪く会場を出るヨンスに気づいていたミンチョルは、ヨンスを探した。
「ヨンス・・・大丈夫?」
「ええ・・・ごめんなさい。
 薬を飲んだのに、めまいが止まらないの。」
「病院に行ったほうがいいだろう。車を頼もう。」
「・・・もう少し、ミヒャンの側にいるわ・・・。
 私が先に帰ったとわかると、また、わがままを言い出すわ・・・。」
となりに腰掛けると、ヨンスは彼の肩に頭を持たせかけた。
「今日はごめんなさいね・・・。
 あなたに、ひどいことを言ってしまって・・・。」
「いや・・・僕もどうかしていたよ。
 まだ、5歳のミヒャンを、会社の道具にしようとしていた。
 君にそう言ってもらって気づくくらいだから、僕は愚かだよ。」
「あなたの小さい頃を見たようだったわ・・・。
 あなたも、きっと、会社のために犠牲にすることが多かったことでしょうね。
 あなたも、つらかったでしょうね・・・。」
ヨンスの手は、とても暖かかった。
いつも、この手に慰められ、力をもらっていた。その力をもらい過ぎて、ヨンスは元気を失くしてきたのかもしれない。
「ミヒャンのとなりに行くわ・・・。」
ヨンスは、ゆっくり立ち上がった。
「無理しないように・・・いつでも車を出せるようにしておくから。」
「ありがとう・・・。」
会場に入ると、ミヒャンは中央にある白いグランドピアノで、ベートーベンの「メヌエット」を上手に弾いていた。
側には、車椅子のケイン会長が嬉しそうに微笑んでいた。その横顔には、うっすらと涙が光っているようにも見えた。
ピアノを弾き終わると、会場みんなの大きな拍手をもらった。
深くお辞儀をすると、ケイン会長の側に行く。
そして、低い声で「私、あまりピアノ好きじゃないの。」と耳打ちした。
ケインは、そんなミヒャンを何度も頭を撫でながら、頬にキスをした。
「会長さまは、お嬢様を大層可愛がっておられますね。」
まわりの客人たちが話している。
「まるで、本当のお孫さんのようだ。」
側に立っていたヨンスの姿を見つけると、ミヒャンは満面の笑顔で抱きついてきた。
「ママ、私のピアノ聴いてくれた?」
「ええ、上手でしたよ。今までのなかでも、一番よ。」
「ありがとう!ハンスおじ様もほめてくださったのよ。」
ヨンスは、ハンスという言葉が誰のことかわからず、ただ、うなずいた。
ヨンスの周りには、ミンチョルの会社関係がたくさん集まった。
「初めてお目にかかります。MIDAS社長には、大変お世話になっています・・・」
突然、大勢に囲まれ、たくさんの客人たちの挨拶を受けた。
名刺をいくつもうけながら、お辞儀をするだけしかできない。
公式の場に社長婦人として出向くことがほとんど無いのだ。
ヨンスの病状を気にしながら、ミンチョルはヨンスを会場から出した。
テジャも気にしていたようで、ヨンスを病院に送ることにした。
「ミヒャンには、病院に行ったとは言わないでください。
 あの子は、すごく心配しますから・・・。」
ヨンスは、病院に行くと点滴を受けた。

その頃、パーティー会場では、ヨンスがいないことをケインは気にしていた。
側にいたチャン秘書に尋ねると「ヨンスさまは、容態があまりよくないようで、病院に行かれました。」と、低い声で答えた。
「かわいそうに・・・きっと、無理していたのだろう・・・。」
ミヒャンも同じように、母の姿を探していた。
「・・・ママ・・ママ・・・!」
会場を右往左往に探し回った。
「ママは?」
同じ会場にいたキョスクを見つけると、問いただした。
「あ・・・いや・・・社長と一緒だったけど・・・。」
ミヒャンは、父の姿を捜し求めた。
「パパ、ママがいないの。ママは、どこ?」
「うん・・・ママは、頭が痛いというから、先に帰えってもらったよ。
 ミヒャンは、もう少しお料理を食べてから帰ればいいよ。」
「・・・私も、帰りたい・・・。」
今にも泣きそうな顔をした。
「じゃ、わかった。パパが送ってあげよう。
 だから、もう少し待ってくれるかい?
 お客さまに挨拶をしてくるから・・。」
「ええ・・・わかったわ。」
ミヒャンはさびしそうにうつむいて、黒い革靴でカーペットを撫でるように触っていた。
「ミヒャンちゃん。」
「ハンスおじ様、ママは頭が痛いって帰っちゃったの。
 ごめんなさい・・・。
 せっかく、ママとたくさんお話してもらいたかったのに・・・。」
「いや、それはいいんだよ。ママの体が一番大事だからね。」
「私ね、ママがいなくても泣かないの・・・。
 幼稚園でも、ママが来なくても泣かないのよ・・・。
 ママは、私が泣いていると、もっと泣いてしまうから・・・。
 今日もパパにお仕置きされて、地下に閉じ込められたときも、ママは泣いていたの。
 私がパパを怒らせたのに、ママがパパに謝るの・・・。」
そうつぶやくように話すミヒャンの目から、次々に涙がこぼれていた。
まだ、5歳なのだ。
母が恋しくて泣いてしまうのが当たり前だろうに、必死に耐えている様子がいたたまれなくつらかった。
ケイン・クラウディオであるキム・ハンスはミヒャンを抱きしめた。
「かわいそうに・・・。
 おじさんが、ママのところに送ろう。」
「ううん・・おじ様のパーティーなのに、いなくなったら、お客様ががっかりされるわ・・・。
 私は、パパと帰る・・・。」
ハンスは、胸が締め付けられるようにつらかった。
この頃の、5歳の頃のヨンスを抱きしめてあげたかった。
どんなに、つらい人生を生きてきたのだろうか。
今も、病気で苦しみながら生きているヨンス・・・
「ミヒャン・・・」
父の声に、さっとハンスの車椅子から離れた。
「ケイン会長、しつけがなっていないで申し訳ありません。
 どうも、母親がいないと落ち着かないようで、・・・。」
「ミヒャンちゃんを家まで送ってあげなさい。」
「はい、今、車を出すように言いましたので・・・。
 私は席がはずせないもので。」
ミヒャンは、父親と一緒に帰るつもりでいたのに、父の手を握り、父の顔を見た。
「キョスクが送ってくれるから、先に帰っていなさい。」
「パパは・・・・?」
「もう少し用事があるから、」
「ママが心配じゃないの?」
泣きながら、見つめるミヒャンの目はヨンスの目にそっくりだ。
「ミンチョル氏、君が送ってあげなさい。」
「しかし・・・」
「今日は、とてもいいレセプションを開催してくれて、感謝しているよ。
 また、後日、君とはゆっくりこれからのことについて話したいとおもう。
 こちらから、連絡するようにするから、今日は、ミヒャンちゃんと一緒に帰ってあげなさい。ヨンスさんの容態も心配だろうから・・・。」
「それでは、お言葉に甘えて、そうさせていただきます。
 テジャとキョスクに、後を任せておりますので、会長さまはゆっくり会食されてください。」
帰りの車は、ミンチョルが運転する彼の車だった。
ミンチョルの車は、ドイツ製のツーシーターで、助手席にはミヒャンが座った。
いつもは、ヨンスが座る場所だ。
「パパ、今日はごめんなさい・・。
 まだ、怒っている?」
「いや・・・パパも悪いことをしたと反省しているよ。
 ミヒャンは、大人になったら、やりたいことをすればいい。
 パパの会社は、パパだけで十分だよ・・・。」
ミヒャンは、窓の外を見ながら、心の中では母を恋しがっていた。
「ママは、大丈夫かな・・・・ほんとは、パーティーに来るのは、無理だったのかな・・・
 ハンスおじ様も心配されていたわ・・。」
「ハンスおじさま? 誰のこと?」
「車椅子のおじ様よ。会長様だってママは言ったけど、本当のお名前は、キム・ハンスというのよ。ママとよく似たお名前なの・・・。
 ジュリアーノのお靴が池に落ちたのを、拾ってくださったの。
 アメリカから引っ越してきて、これからずっとソウルに暮らすんですって。」
「キム・ハンス・・・」
「ママのおとうさんかな? ママをずっと見ていたの。」
「おとうさん?」
窓からミョンドンの夜景を見ながら話すミヒャンは、低い声だが、思うままに話していた。

車がガレージに入ると、ミヒャンは玄関に走っていった。
ヨンスは、病院で点滴を打つと、めまいと吐き気が止まり、顔色も少しよくなっていた。
「お帰りなさい・・・ごめんなさいね、先に帰ってしまって。」
「もう大丈夫?」
「ええ、もう元気よ。」
ベッドに座ったまま話すヨンスのひざにもたれながら、ミヒャンは安心したように笑った。
「お料理をたくさん食べてきたのよ。
 ミンスクも来るかと思っていたのに、来ていなかったわね。
 お行儀悪いから、これなかったのかな?」
「ケーキも食べた?フルーツもたくさん食べた?」
「ええ。すごくおいしかった!」
廊下で、楽しそうな二人の会話を聞きながら、ミンチョルは優しく笑っていた。
「さぁ、パジャマに着替えて、歯磨きをしないと、・・・」
楽しかった一夜だった。ミヒャンにとって、夜のパーティーに出るということは、まるで大人の仲間入りしたようで、嬉しかった。

翌日は日曜日・・・。
誰よりも早く目を覚ましたミヒャンは、ベッドから出ると、自分の着替えよりもジュリアーノ人形の着替えを先にする。
カーペットに座り込み、着替えさせながら、童謡を歌っている。
ドアの前で、そんなミヒャンを見つめながらぼんやりしているミンチョルだった。
「おはよう・・・早いんだね・・。」
「パパ、おはよう・・。今日は、お休み?」
「ああ・・・」
「ぞうさんの歌を知っている? ぞうさんは、お鼻が長いママでも好きなの。
 私も、病気のママでも、好きなの・・・・。
 それでも、ママが病気だと怖いの・・・死んでしまうんじゃないかって・・・。
 私のせいでママは病気になったの・・・。
 私を生んだから、ママは病気になったの。
 お医者さまは生んじゃいけないっていったのに、ママは体が弱いのに、私を生んだから、
 それで病気になったの・・・。」
低い声だがしっかりと話すミヒャンは、不安を隠せないように涙をこぼしていた。
ミンチョルは思わずミヒャンの側に行くと、強く抱きしめた。
「誰がそんなことを・・・。」
「庭師のおじさんがそう言ったの。私が悪い子だと、ママは死んでしまうって・・・。」
ミンチョルは、はしごを倒した日のことを思い出した。
ミヒャンは悔しかったのだ。母の病気が自分の出生とかかわるということを知って・・・。
それで、あんなことを・・・。
「違うんだよ。ミヒャンを生んだから、病気になったんじゃないんだよ。
 ママの病気は、パパのせいだよ。
 結婚の約束をしていながら、パパはママを捨てて、外国に逃げようとした。
 パパの会社が倒産してしまって、パパはアメリカに逃げようとした。
ママは別れたくないというのに、それでもパパは、ママをひとりおいて、逃げてしまったんだよ。ママのことが嫌いだと嘘をついて・・・。
それからのママは、ずっと泣いて暮らしていた。パパが嫌いだと言った言葉に、すごくショックを受けて、それで、だんだん病気になってしまって、死んでしまうかもしれないと言われた。
ママは白血病という怖い病気にかかってしまった。この病気で死ぬ人もいるんだよ。
あのときに、パパはママのことを苦しめたから、それで、病気になったんだよ。」
ミンチョルのひざに抱かれ、ミヒャンは父の顔を見つめながら、真剣に聞いていた。
「そんなときでも、ママはパパのことを恨むことなく、パパの心配をしてくれた。
パパにはママがいないと生きていけない、そのことに気づかせてくれたママと結婚した。
すごく貧乏な暮らしでママには苦労ばかりさせたけど、ママの病気もよくなってしあわせだった。
そんなとき、ママは赤ちゃんが欲しいといつも望んでいた。
お医者さんからは、生んではいけないといわれながらも、ママはミヒャンを生んだ。
ほしくてたまらなかった赤ちゃんだったから、ママもパパもすごく嬉しかった。」
ミヒャンの目から、涙が次々にこぼれていた。
「ミヒャンのせいではないよ。ミヒャンが生まれてきてくれて、すごくしあわせだから。」
ミンチョルも、いつのまにか泣いていた。
こんなに小さな子供なのに、母のことを気遣い、心を痛めていたのか・・・。
「パパ、ミヒャナのこと、好き?」
「ああ、ママと同じくらい大好きだよ。」
前に庭師のはしごをいたずらして倒したと思い、強く叱りつけ、夕飯を食べさせなかったことに後悔していた。
なぜ、ミヒャンはそのことをいわなかったのだろうか。
自分のせいだということが、それほどにショックだったのだろう。
そして、昨日のことを後悔していた。こんなに細く小さい子を地下室に閉じ込めたことを。
冷たく凍えるように震えて泣いていたミヒャンの体を抱え上げ、地下室に放り投げたのだ。なんというひどいことを・・・。

隣の部屋のベッドの上で寝ていたヨンスも、二人の会話に涙を流していた。

「パパ、お散歩に行かない?噴水の公園に・・・。」
「そうだね。行こう。」
ミンチョルとミヒャンは急いで着替えると、ヨンスを起こさないように部屋を出た。
起きたときに、ミヒャンがいないと心配してはいけないからと、書置きをした。
『パパと噴水の公園に行ってきます。 ミヒャン』

ミンチョルにとって、ミヒャンと手をつないでのんびり歩くことは、あまりないことだ。
なんとも、細く小さい指だと思った。
ヨンスに似て、肌の色がとても白く透明感のある子で、長い漆黒の髪は、ヨンスのように長い。
門を出て、しばらく住宅街を歩くと大通りに出る。
それは長い横断歩道を渡る。ソウルでも、かなりの繁華街で交通渋滞をいつも起こす交差点だ。
そこを、昨日はひとりで渡って、公園まで来たというのか。
春の兆しを感じる公園だ。
噴水の側では、散歩をする老人たちや、犬を連れた婦人たちもいる。
「まえにも、ママと来たのよ。」
少し奥に入ると、ブランコのある広場に出る。
ミヒャンは楽しそうに遊具で遊んだ。
ジャングルジムに登ると、パパに手を振る。
なににも物怖じしない性格は、ヨンスにも似ているが、ミンチョルの妹のミンジにも似ていると、ミンチョルは思った。
鉄棒も得意で、身軽にくるくると回った。
ブランコでも、見ているほうが怖くなるほどに強く振っては楽しんでいた。
「あ、ママー!!」
ブランコから飛び降りると、いきなり噴水のほうまで走り出した。
ミンチョルもミヒャンが走るほうをみて驚いた。
「ママ!元気になったの?」
満面の笑顔で母の元に走るミヒャンは、それは嬉しそうだ。
「ええ、もうこのとおり、元気よ。
 海苔巻きを作ったのよ。」
包みに入っているものは、海苔巻きのようだ。
「わ~い!やったぁ!!
 うれしいな・・・ママ、ありがとう!」
ミンチョルもヨンスも、心から喜んでいるミヒャンをみて、うれしかった。
二人が出かけた後、あれから起きだして、いそいで海苔巻きを作ったのだろう。
敷物を広げて、ベンチに腰掛けると、ミヒャンはさっそく海苔巻きを食べた。
「ママ、おいしい! ね、パパ。」
両親の顔を交互に見ているミヒャンは、これまでにみたことの無いほどの喜びの表情だった。
こんなに笑い、喜んでいる娘のミヒャンと、その喜びをいつも与えてくれる妻のヨンスを見ながら、これほどに愛することが大切だと感じたことはなかった。
それは、こわしてはいけない一番大事なものだった。
そのことを気づかせてくれるのは、いつもヨンスであり、ミヒャンであった。

                 (29話・最終回につづきます。)




댓글 '6'

tsuyatti

2005.12.24 01:20:18

maria chrisさま、こんばんは。
優しい音楽と「それから」をありがとうございます。
また、涙です・ミヒャンのいじらしい気持ちに・・・。
そして庭師の言葉が間違いだという事、
望んで生まれてきたということが分かってホッとしました。
ヨンスとミンチョルとミヒャンと幸せな3人の姿が目に浮かびます。
今夜は幸せな気持ちで眠る事ができそうです。


mica

2005.12.24 02:37:09

maria chris様、こんばんは。
ミンチョルとヨンスが結ばれるまでの道のりと
ミヒャンが生まれるまでの道のり・・・
両方が思い浮かび、涙が溢れました。。
どうか3人がいつまでも幸せに暮らせますように・・・

Rikako

2005.12.24 02:44:26

maria chrisさま、こんばんゎ(^-^)
いつも②感動的で涙なしでゎみられないです(>_<)
3人がすごく暖かい家族だなぁ…って毎回感じます☆
私もミヒャンと同じくらい人を思いやる気持ちが必要だなぁって思います。

genta

2005.12.24 03:33:00

maria chrisさま、こんばんは。
もうクリスマスイブですね。
イブの日にまた心が暖かくなる「それから・・・」をありがとうございます。
一日一日をとても大切にいとおしんで過ごしている3人の様子が浮かんで、じーんとしました。この幸せがずーっと続くことを祈っています。

Maa koike

2005.12.25 17:00:59

maria chrisさま
素敵なクリスマスプレゼントをありがとうございます。
いつも涙が止まりません。 幸せそうなヨンスをもう少し見ていたいです。
そしてミヒャンの成長も。。。

miharu

2005.12.25 22:04:27

maria chrisさま、こんばんは。
三人で幸せそうに海苔巻きを食べている姿が想像できます。
韓国では、海苔巻きは特別なものですね。
母親の愛情がいっぱいつまった海苔巻きの味は、
ミヒャンちゃんが大きくなっても忘れないとおもいます。
何気ない日常が一番幸せなときですね。
当たり前すぎて忘れがちですが・・・・
今回は、ハラハラ、ドキドキする事がすくなく、
穏やかな気持ちで読むことができました。
最終回は、どんな展開になるのでしょう。
楽しみにしております。
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